テクニカル分析

【FX】「勝てる」ブレイクアウトと「負ける」ブレイクアウトの違い

FXにおけるブレイクアウトとは、何度か反発され、相場に意識される抵抗帯をブレイクし、

一方向にグーンと伸びる動きをブレイクアウトと言います。

チャートの抵抗帯に関しては詳しくは下記記事にて解説をしています↓

ブレイクアウトはFXの手法の中では一番わかりやすく、初心者から上級者まで使用しやすい手法です。

とはいえ、期待値が高く勝てるブレイクアウト期待値が低い負けるブレイクアウトが存在するので、

むやみやたらにブレイクアウトでエントリーして、「含み益が出た!」と思ったら1分後には逆行してきて含み損、

全然ブレイクアウト使えないじゃん!

なんてこともあるあるです。

そもそも勝てるブレイクアウトは頻繁に発生しません。

期待値の高いブレイクアウトが発生する確率は少ないと知っておくことです。

ポイント

勝てるブレイクアウトだけを見極めそれだけ、それだけにエントリーしておけば順調に資産を増やしていくことも可能になります。

期待値が高く、勝ちやすいブレイクアウトを見極められるようになりましょう。

勝てるブレイクアウトエントリー

トレンドの保ち合いでのブレイクアウトを狙う

一方向にトレンドが出ていてかつ、押し目や戻りをあまりつけないほどの強いトレンド相場において、

レンジとはまた別の保ち合いというチャートパターンが出れば、積極的にトレンド方向に順張りブレイクアウトを狙っていくと勝ちやすいです。

レンジと保ち合いの違いについては、その直前に強いトレンドが出ているかどうかが見分けるポイントになります。

トレンド途中の保ち合い↓

トレンドが発生していないただのレンジ↓

なぜトレンドの保ち合いは勝ちやすいのか?

と言うと、誰もが認識できるくらいのトレンドが発生した時に、乗り遅れたトレーダーは

次は逃すまい!

とエントリーのタイミングを虎視眈々と見計らっています。

そのため保ち合いの抵抗帯をブレイクした瞬間初動のトレンドに乗り遅れたトレーダーのフォロースルーが大いに期待できます。

これがレンジからのブレイクアウトならば、多くのトレーダーは「どうせだましでレンジ継続だろう」とあまりフォロースルーを見込めません。

ブレイクしてもどうせレンジ内に戻ってくるだろう

なのでトレンドの保ち合いは多くのフォロースルーが見込めるので、勝ちやすいブレイクアウトと言えます。

ビルドアップされているブレイクアウトエントリーを狙う

ブレイクアウトを狙う場合、ビルドアップされているブレイクエントリーを狙うと勝率が高くなります。

ブレイクアウトを狙うなら、

抜けるであろう抵抗帯付近でビルドアップされているブレイクのみに絞れば勝ちやすくなります。

ビルドアップとはいわゆる保ち合いの一種で、

これがあるブレイクアウトとないブレイクアウトでは勝率が大きく変わります。

ビルドアップがあるブレイクアウトが勝ちやすい理由は、損切りポイントを設定しやすいという理由がまず上げられます。

そのため、リスクリワードが良くなるため、ビルドアップされているブレイクアウトは多くのトレーダーがフォロースルーしてきやすく

そのブレイクアウトは伸びやすくなります。

反対にビルドアップなく抵抗帯を一気に突破したブレイクアウトは、

損切りをどこに置けばよいのかわかりにくいため、フォロースルーが少なくレンジ逆張り勢力に負けてだましに終わりやすいです。

フォロースルー=その他のトレーダーのエントリー

チャートパターンでのブレイクアウトエントリーを狙う

チャートパターンからのブレイクアウトも、勝ちやすいです。

チャートパターンのブレイクアウトというのは、多くのテクニカルトレーダーたちが意識しやすい為です。

そのためチャートパターンからのブレイクアウトは鉄板です。

チャートパターンのブレイクとは大まかに下記があります↓

ブレイクアウトはチャートパターンの抵抗帯をぶち抜いた時にも起こりやすいので、

基本的なチャートパターンは習得しておきましょう

ブレイクアウトが発生しやすい時間帯を狙う

FXにはブレイクアウトしやすい時間帯があります。

ブレイクアウトしやすい時間帯
・東京市場 9:00~10:00
・ロンドン市場 16:00~18:00
・ニューヨーク市場 21:00~24:00

いくら期待値が高いような場面でも、それが時間帯的にブレイクアウトする可能性が低い時間帯ならばだましで終わることも多いです。

例えば、トレンド中の保ち合いでブレイクしそうな地合いだったとしても、

それが12::00頃だったり14:00頃であればブレイクしたとしても、だましのヒゲで終わる可能性が高いです。

フォロースルーするトレーダーたちの多くが見てない時間帯である場合はブレイクアウトでの勝率が低くなります

そのためブレイクアウトで勝ちたい場合は時間帯にも注意する必要があります。

なんならブレイクアウトしやすい時間帯以外はチャートは見ないくらいがちょうどいいです。

負けるブレイクアウトエントリー

レンジのブレイクアウトでエントリーは負けやすい

レンジからのブレイクアウトのエントリーは負けやすいです。

何度も抵抗されているレンジ程長続きする確率が高くなります。

そのため下記のチャートのようにトレンドが出ていないレンジでは、

抵抗帯をブレイクしたその後だましとなってまたレンジ内に戻ってきています。

レンジは基本的に逆張りの方が勝てる確率が高いので、無理にブレイクアウトを狙う必要はないです。

レンジでの基本戦略は逆張りです。

レンジでブレイクアウト手法し続けると、負けまくるので注意して下さい

もちろん、ビルドアップの判断ができ、なおかつブレイクアウトしやすいような場面を見極められるようなトレーダーなら、

積極的にブレイクアウトを狙っていっても良いです。

そうでない場合はレンジでのブレイクアウトは負けやすいので止めましょう。

損切りをどこに置けばいいのかわからないブレイクアウトエントリーは負けやすい

損切りをどこに置けばいいのかわからないようなブレイクアウトは負けやすいです

なぜなら、多くのトレーダーが損切り位置の設定に迷うため、手を出してこず、だましに終わる確率が高いからです。

例えば、

先ほどビルドアップされているブレイクアウトは勝ちやすいと言いましたが、

その反対のビルドアップされていないブレイクアウトは負けやすいです。

というのも勝ち組トレーダーは損切りラインを設定しやすい場面でしか参戦してこないので、

ビルドアップされていないブレイクアウトはどこに損切りを置けばいいのかわからず様子見に徹します

そのため、逆張り勢力に簡単に負けるため、だましとなってまた元の価格に戻ってきやすいです。

ブレイクアウトに限らずに損切りをどこに置けばいいのかわからないような場面では負けやすいので注意が必要です

一気に伸びた方向へのブレイクアウトは負けやすい

一気に抵抗帯をぶち抜いたブレイクアウトに突っ込みエントリーしてしまうことってありますよね?

「早く買わないと、置いていかれちゃう!」

とはいえ、一気に伸びた方向へのブレイクアウトは負けやすいです。

皆さんも

「一気にブレイクしたと思ったからエントリーしたら速攻逆行して含み損になった…」

という経験ありませんか?

離れた場所から一気に抵抗帯をぶち抜いたブレイクアウトは、

再度同じ速度で一気に逆行してきて長いひげになることも多く、負けやすいためこういう場面では様子見した方が良いです。

自分都合の抵抗帯を抜けたときにエントリーは負ける

当たり前ですが、自分都合の抵抗帯を抜けたときにエントリーは負けます

環境認識不足で初心者にありがちなパターンですが、

自分だけしか意識していないような自分都合の抵抗帯を抜けてエントリーしたとしても、誰も認識していない抵抗帯の為

その他大勢のトレーダーのフォロースルーや逆張り勢力の損切を狩ることができず、

チャートは伸びず、全く見当違いのブレイクアウトトレードをしてしまいます。

そのため正しい抵抗帯を見極める力は必須になります。抵抗帯に関しては下記にまとめています↓

まとめ

ブレイクアウトで勝つ為に

・トレンドの保ち合いでのブレイクアウトを狙う
・ビルドアップされているブレイクアウトエントリーを狙う
・チャートパターンでのブレイクアウトエントリーを狙う
・ブレイクアウトが発生しやすい時間帯を狙う

以上の通りで、ブレイクアウトで勝つ為には、

抵抗帯をブレイクすればむやみやたらにエントリーするのではなく、

勝てる期待値が高いブレイクアウトにのみ絞ってエントリーするようにしましょう。

ブレイクアウトは初心者でもとっかかりやすい手法ですが、かなり奥が深いです。

今回紹介した勝ちやすいブレイクアウトをぜひ習得してください

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