こんにちは。
本日はアガベの植え替え・用土についてお話します。
前回までの記事はこちら:「Agaveのすすめ | 水やり」「Agaveのすすめ | 日当たり」
過去の記事はこちら:「Agaveのすすめ」「アガベの育成について」
<土に関して>
砂漠の乾燥地に生えているアガベは水はけのよい乾燥した用土を好みます。
手軽に手に入れるなら市販の多肉植物用で問題ありませんが、発根の度合いや葉の元気さ、葉色の良さ、葉の開き具合の形の良さに影響を与えるため、ご自宅の置き位置や日当たり等に合わせて用土を選んで頂く事をお勧めします。
市販されているブレンドされた多肉用等の培養土を使う場合は、ブレンド内容によっては軽石(小粒)や鹿沼土を混ぜ込むなどして水はけが良くなるよう調整しても良いと思います。
FINNAでではBANKS Collectionのすでにブレンド済みの土として多肉植物や塊根植物の相性抜群の用土、「best soil mix」もオススメしております。
製造過程で丁寧に振るいで微塵抜きを抜き、軽石や鹿沼土を水洗いした後に数ヶ月乾燥の為寝かせ、中間工程でのアルコール消毒を経た後に、土に発根を助ける活力剤を含ませて充填されたスペシャルな土です。
ご自宅で土の配合や微塵抜きまでは現実的ではないという方、植物育成初心者の方で枯らしたくないコレクション株の為に土を選ぶ方は特にお勧めです。
優れたブレンドの土は、主根と細根のバランスが良く伸びますので、結果的に葉も元気に育ちます。
根腐れを防ぐためにも排水性と保水力のバランスがポイントとなります。
宅内での育成や日当たりや風通しが悪く土が乾きにくい環境の場合は軽石や鹿沼土の配合を上げるなどして、土が乾きやすいよう調整する事をお勧めします。
逆に保水力を高めなければいけない場合は赤玉土の配合量を増やす等して調整を行って下さい。
土の粒の大きさにも種類がありますので、それらを効果的に混ぜる事でより育成環境にあった土をブレンドする事が可能になります。
参考に配合率を記載致しますが、用土にはこれが正解ということはありません。
FINNAの店頭では根腐れを起こさない為にほぼ軽石で管理している株もあります。
お家ごとのベストバランスがありますので参考までにご覧下さいませ。
■配合に使用する土の種類
・赤玉土(小粒) ※硬質なタイプをお勧めします
・鹿沼土(小粒) ※硬質なタイプをお勧めします
・軽石(小粒)
・くん炭やココピート(チップ等)
■配合率参考バランス
・赤玉土 4
・鹿沼土 2
・軽石(小粒) 3
・ココピートチップ 1
ベースとしてもっとも基本となる土が赤玉土です。
赤玉土だけで育てているという方も耳にしますが、こちらは水やりの都度に型崩れしやすく安い赤玉を使用すると崩れた土が固まり土が乾きにくくなったり、水路が出来やすくなり根腐れの元になりやすいです。
粒の大きさ以外にも硬質なタイプが存在しますので、極力崩れにくいものを手配して下さい。
(鉢が大きい場合は特に硬いものでないと植え込みした土と株の重さで崩れやすい為注意して下さい)
続いて鹿沼土ですが、こちらも硬質なタイプもありますので極力硬いものをお勧めします。
赤玉土との保水力の差がありますので、より乾きやすくしたい場合はこちらを配合率を上げて下さい。
軽石(小粒)、こちらは排水性と通気性を高める為に配合します。
地植えや育成環境が日当たりや風抜けが悪い場合は軽石の配合率を上げて調整を行うと根腐れなどのトラブルが減ります。
土の乾きがかなり良くなりますので、水やり頻度等のバランスを見ないと外葉が枯れやすいのでご注意を。
最後にココピート(チップ)、こちらはくん炭等でも良いのですが土のphを酸性にさせすぎない事や、土の固形化防止や保水性の調整の為に加えます。
1割よりも少なくても良いと思いますが、お好みで配合率を調整してみて下さい。
★FINNAおすすめ配合時のポイント
土を混ぜる際にお勧めしたいのが、しっかりとふるいをかけて微塵を取り除く事です。
また混ぜ合わせる際はムラが出ないようにしっかりと混ぜて下さい。
微塵は植え込み後の最初の水やりで、鉢底から出る水の色が透明になるまで微塵抜きを必ず行って下さい。
なかなか家で配合までは難しい…という方は多肉用の土として混ぜ合わせて販売されている土もございますので、内容物の土の種類を見てお買い求めになる事も方法の一つかと思います。
ですが安く売られている土の多くは配合の混ぜ合わせが大雑把で、同じメーカーの土を買っても袋によって中身の配合率がバラバラだったりと安定性が悪い事と、微塵(みじん)が沢山含まれている為、土を使用される前にふるいにかけて頂きたい事を考慮させて頂くと、元々内容物が信用出来てかつ成長が期待出来る土を使用して頂きたいと考えておりFINNAではbest soil mixをおすすめしております。
<植え替え・植え付け>
アガベの植え替えは真夏・真冬を避け、春から初夏にかけた暖かい日に行ってください。
秋の植え替えもできますが、その場合はなるべく気温が高い日を選ぶなどして、できるだけ暖かい時期にする方が良いです。
植え替えるタイミングとしては1〜2年に1回程度が目安です。
元の大きさよりも1サイズほど大きいサイズの鉢に植え替えをします。あまり大きすぎる鉢に植えると、水はけが悪くなったりしてしまい株に良くないので気をつけてください。
アガベの根は直根性で下に伸びていきますので、高さのある鉢だとより良いと考えております。
枯れた下葉は株を傷つけないように丁寧に取り除きます。
根についた古い土はなるべく落とすようにしますが、白い根が傷付いたり切れたりしてしまうと生長が鈍ってしまうことがあるので無理のない範囲で土を落とします。(3分の1程度土を落とすイメージで作業して頂くと良いと思います)
触って簡単に取れる根は古い部分なので取り除いてください。
植え替え後は株にストレスがかかった状態なので明るい日陰に置きます。(葉焼け等が起こりやすい状態です)
徐々に日当たりの良い場所に移動させて、日光に慣れさせます。
次回のブログではアガベの管理場所に関してお話したいと思います。
FINNAでは上記でご紹介した専用土のほかにも、栄養剤や種類豊富な厳選したアガベなどご用意しております。
ぜひご覧くださいませ。