アガベの育成について

 

< アガベの育成について >

アガベの育て方は品種ごとに多少異なります。
育成される地域の気候や、室内か室外かの置き場所によってポイントが変わります。

かっこいい形のままキープしたい、大きく形良く育てたいという方々は、より深い考察が必要となりますが、
元気に育てる事をポイントにして記載していきたいと思います。

育成法には諸説ございますので、ご自身の育成場所と照らし合わせて参考にして頂けたら幸いです。

 

< 日当たりが悪いと徒長、直射日光は品種とタイミングに気をつけて

日当たり>
アガベは元々暑い地域に自生しており、お日様の光を好む性質を持っています。
日当たりが悪いと日を求めて高く高く伸びようとし、葉が長く間延びしたり、型が崩れる徒長(とちょう)という現象が起きます。
一度とひどく徒長してしまうと、短く戻すことは出来ません。
元気に育つために植物自身がもつ現象ですので、株自体は元気に育っていますが、
型の良さを保とうとする方にとって徒長は大敵です。
西日がよく当たるケースも徒長しやすい要因と言われていますので、日中の日当たりが肝心です。

また、植え込み直後や、暗めの場所で育てていた株を明るい場所に移す場合、
一気に明るい場所に移さず1週間ほど半日陰のような場所に置いてから段階を踏んだり、
遮光シート越しで育成する等の調整を行なって下さい。
葉が太陽光になれていない状態ですと、葉焼けを起こし表面が茶色く変色し枯れてしまいます。

品種によっては直射を嫌う種もありますので、明るい日陰等で管理する等置き場所を使い分けて下さい。

日当たりについての詳細はこちらの記事をご覧下さいませ →Agaveのすすめ | 日当たり

 

< 置き場は明るく風通しの良い場所、温度が確保出来るとなお◎ >

<置き場所>
日当たりと風通しが良い場所が好ましいです。

戸外で直植え等の場合、雨等の水はけが重要になりますので用土を軽石にする等考慮が必要です。
品種と用土の選択次第では、地植え、鉢植えに限らずアガベは雨ざらしでも元気に育ちます。
ですが雪等に関しては、そのまま葉に積もりますと凍結等によるダメージで株が駄目になってしまいます。

気温が5度を切るような季節になりましたら、宅内やハウス等の温度が保てる場所での育成をおすすめします。
直植えの場合はカバーを被せるなどの対処でコールドダメージを緩和出来ますので、寒さや雪対策を行なって下さい。
(日本国内の寒冷地での屋外での育成についての情報もございますが、屋内での育成を推奨致します)

風通しが良い場所に配置をしますと、鉢の中の空気の循環による根腐れの予防や、
光合成を促したりとメリットが多く、常に風の無い場所で育てた植物との育成差が生まれます。

また育成場所の気温を高めに保つことで発根が促進され、根がしっかり張った結果株が元気に育ちます。
簡易のビニールハウス等を使用する場合は、予想以上に温度が上がりすぎる場合がありますので、温度計での管理を行い、蒸れや葉焼けによるダメージが起きにくいように遮光シートによる日光量のコントロール、換気での温度調整も行なって頂くとトラブルが起きにくいです。

どうしても日当たりが確保できない場合は、日光に近い植物用のライト等も販売しておりますので、
人工的な環境となりますが、光を当てての育成も可能です。
(ライトの当てすぎによる葉焼けに気をつけましょう、光の強いライトを近距離から当て続けると葉にダメージが出る場合があります)

置き場所についての詳細はこちらの記事をご覧下さいませ →Agaveのすすめ | 置き場所

 

< 水やりの回数はぐっとこらえて少なく >

<水やり>
アガベは土がずっと濡れている状態よりも、乾燥している状態を好みます。
濡れた状態が続きますと根腐れの原因となりますので注意です。
日中に水やりを行い直射で鉢が温まりますと、蒸れが起き株の調子が悪くなるケースがあります。
(特に夏期の温度の高い晴れた日は要注意です)

葉に水分を貯めておける植物ですので、水を切らした状態でも一気に枯れることは少なく、
長期間水を与えずにいた場合に、葉の裏にシワのようなすぼみが出てきた場合は水が足りていないサインですので、
沢山お水をあげて、またしばらくは水やりは控えて下さい。
(未発根株は例外とし、葉が枯れてない場合はシワが無くなり、元気な葉に戻ります)

沢山水をあげて成長することよりも、手をかけすぎて根腐れさせてしまったケースの方が多く耳にします。
アガベは水をあげ忘れていても元気に育ってしまうケースも多々ありますので、ご自宅の日当たりや風通し状況によって水やりの頻度を調整して下さい。

春夏秋冬で、水やり頻度等が変わりますので、商品ページの育成方法の目安を是非ご覧下さい。

水やりについての詳細ページはこちら →「Agaveのすすめ | 水やり

 

< 鉢が変われば植物の見え方も変わる >

<鉢>
観賞用の植物全般に言えることですが、同じ植物でも鉢の種類を変えると印象がガラッと変わります。
洋服のコーディネートのように、組み合わせでより美しく存在感を際立たせてあげることが出来るのです。

ロゼットが美しく見えること、大株に使用すると高さが出過ぎないという理由からボールタイプの鉢も人気がありますが、
育成や形を作り込む為にプラスチックの鉢や、ポットの形状が縦長なものに変える方も多くいらっしゃいます。

育てる方の好みや考え方が反映されるポイントの一つですので、是非皆さまのお好みの鉢で育成なさって下さい。

(現在FINNAでもオリジナルの鉢を製作するべく目下計画中です)

 

< 用土のチョイスが成長の鍵を握る >

 

<用土>
乾燥を好むアガベには、湿った状態を嫌う為排水性が高い土が最適です。
一般的な多肉植物用として販売されている土でも十分育ちますが、発根の度合いや葉の元気さ、
葉色の良さ、葉の開き具合の形の良さに影響を与えるため、ご自宅の置き位置や
日当たり等に合わせて用土を選んで頂く事をお勧めします。

優れたブレンドの土は、主根と細根のバランスが良く伸びますので、結果的に葉も元気に育ちます。
根腐れを防ぐためにも排水性と保水力のバランスがポイントとなります、
日当たりや風通しが悪く土が乾きにくい環境の場合は軽石や鹿沼土の配合を上げるなどして、
土が乾きやすいよう調整する事をお勧めします。
逆に保水力を高めなければいけない場合は赤玉土の配合量を増やす等して調整を行って下さい。
土の粒の大きさにも種類がありますので、それらを効果的に混ぜる事で自宅環境にあった
土をブレンドする事が可能になります。

参考に配合率を記載致しますが、用土にはこれが正解ということはありません。
FINNAの店頭では根腐れを起こさない為にほぼ軽石で管理している株もあります。
お家ごとのベストバランスがありますので自己責任にて配合して下さい。

■配合に使用する土の種類
・赤玉土(小粒) ※硬質なタイプをお勧めします
・鹿沼土(小粒) ※硬質なタイプをお勧めします
・軽石(小粒)
・くん炭やココピート(チップ等)

■配合率参考バランス
・赤玉土 4
・鹿沼土 2
・軽石(小粒) 3
・ココピートチップ 1

ベースとしてもっとも基本となる土が赤玉土です。
赤玉土だけで育てているという方も耳にしますが、こちらは水やりの都度に型崩れしやすく安い赤玉を使用すると崩れた土が固まり土が乾きにくくなったり、水路が出来やすくなり根腐れの元になりやすいです。
粒の大きさ以外にも硬質なタイプが存在しますので、極力崩れにくいものを手配して下さい。(鉢が大きい場合は特に硬いものでないと植え込みした土と株の重さで崩れやすい為注意して下さい)

続いて鹿沼土ですが、こちらも硬質なタイプもありますので極力硬いものをお勧めします。
赤玉土との保水力の差がありますので、より乾きやすくしたい場合はこちらを配合率を上げて下さい。

軽石(小粒)、こちらは排水性と通気性を高める為に配合します。
地植えや育成環境が日当たりや風抜けが悪い場合は軽石の配合率を上げて調整を行うと根腐れなどのトラブルが減ります。
土の乾きがかなり良くなりますので、水やり頻度等のバランスを見ないと外葉が枯れやすいのでご注意を。

最後にココピート(チップ)、こちらはくん炭等でも良いのですが土のphを酸性にさせすぎない事や、土の固形化防止や保水性の調整の為に加えます。
1割よりも少なくても良いと思いますが、お好みで配合率を調整してみて下さい。

(2020年6月15日補足)
チタノタの品種はさらに乾燥を好む傾向にありますので、軽石の配合量を上げて保水力の調整を行なって下さい。
チタノタの品種に使用する場合の土の配合についても改めて紹介していきたいと思います。

■配合時のポイント
土を混ぜる際にお勧めしたいのが、しっかりとふるいをかけて微塵を取り除く事です。
また混ぜ合わせる際はムラが出ないようにしっかりと混ぜて下さい。
微塵は植え込み後の最初の水やりで、鉢底から出る水の色が透明になるまで微塵抜きを必ず行って下さい。

なかなか家で配合までは、、、という方は多肉用の土として混ぜ合わせて
販売されている土もございますので、内容物の土の種類を見てお買い求めになる事も方法の一つかと思います。
ですが安く売られている土の多くは配合の混ぜ合わせが大雑把で、同じメーカーの土を買っても
袋によって中身の配合率がバラバラだったりと安定性が悪い事と、微塵(みじん)が沢山含まれている為、
土を使用される前にふるいにかけて頂きたい事を考慮させて頂くと、元々内容物が信用出来て
かつ成長が期待出来る土を使用して頂きたいと考えております。

FINNAでは、すでにブレンド済みの土として多肉植物や塊根植物の相性抜群の用土、 
BANKS Collectionのプレミアム用土"BEST SOIL MIX"をお勧めしております。

丁寧に振るいで微塵抜きを抜き、軽石や鹿沼土を水洗いした後に数ヶ月乾燥の為寝かせ、中間工程でのアルコール消毒を経た後に、土に発根を助ける活力剤を含ませて充填されたスペシャルな土です。
決して安い土ではありませんが、かけられている手間や原料の良さは個人で作成が難しいレベルですので値段だけの価値はあります。

ご自宅で土の配合や微塵抜きまでは現実的ではないという方、植物育成初心者の方で枯らしたくないコレクション株の為に土を選ぶ方は特にお勧めです。

用土・植え替えについての詳細ページはこちら →Agaveのすすめ | 用土・植え替え

■仕上げの化粧砂について
植え込みが終わった後に最後に乗せたいのが化粧砂です。
FINNAでは乾燥の観点と、上から用土を押さえ込んでくれて用土が安定するという観点から富士砂を推奨しております。
おすすめは中目で水やり時に吸い込みが早くなることと、鹿沼土や軽石などが浮き上がってこない為非常に安定します。
置物としての見栄えも一気に良くなりますので是非最後の仕上げにご利用下さい。
また別の事例として、川砂を用土の上に敷き詰めるケースもございます。
これは水を含んだ時に、砂ががしっと硬くなる為株元を安定させます。
根が少なくぐらつきが強い株には有効な植え方となります。
水やり時に砂が流れてしまいがちなので、水やりは優しい水流か霧吹きなどで行いましょう。


< 現地の顔に育てたいなら肥料は少なく >

<肥料・発根促進剤>
また固形肥料や液体肥料で育成促進をするケースを多々拝見しますが、
使い方を間違えると徒長や葉の成長バランスの崩れになりますので、
ご使用されるとしても控えめに与える事をお勧めします。
「発根しない」「成長が止まっている」等のケースでドーピングのように肥料や発根促進剤を使用したことでコレクション株の型を崩して涙する方々は後を絶ちません。
メーカーの推奨する量をあげるのももちろん方法の1つですが、現地の株達は栄養のほとんど無い土壌でワイルドに育っています。
型を保ちたいという株に関しては特に「少なすぎない?」という量からスタートしてみる事をお勧め致します。

FINNA 表参道 またONLINE SHOPでも用土や活力剤を販売しておりますので是非ご利用下さいませ。